2024年度大会について
[開催趣旨]
今年は戴震(1724-1777)の生誕300周年にあたる。(戴震の生年は雍正元年=1723年だが、12月24日生まれであるため現在は西暦1724年生まれと表記されることが多い。)
そこで3名のかたに報告をお願いした石井剛氏は中国近現代思想史の研究者で『戴震と中国近代哲学――漢学から哲学へ』(知泉書院)などで知られる。種村和史氏は『詩経解釈学の継承と変容―北宋詩経学を中心に据えて』(研文出版)という千頁の大冊を公刊したのち、近年は戴震についての論文も発表している。金光来氏は朝鮮儒学を専門とし、李瀷(星湖、1681-1763)を扱った博士論文「星湖心学形成の研究—堅守と自得の折衷そして西学」でイエズス会系の漢訳霊魂論書の影響について論じている。また徳川儒学を研究する高山大毅氏に18世紀東アジアという観点を含めてコメントしてもらう。